
中村司の強い思い
わたくしが、変形性股関節症の治療を始めたきっかけについてお話しします。
実は、わたくしは、変形性股関節症の方を一時期大量に診た時期があります。
そのときに、患者さんからお話を伺いますと「まず痛み止めの薬だ。これが効かなければ即、手術だ」というふうにお医者さんから告げられることがあるそうです。
そのような患者さんが、多数いらっしゃいます。
わたくしは、それに対して、その方たちの足の痛みを楽にしてあげたいという気持ちを強く持っていました。
しかし、そうした方法は、まだ確立されていませんでした。
それでも、なんとか工夫したら、その痛みが取れるのではないかと考え、KIK(キック)療法というものを生み出しました。
期間として、3、4年はかかりました。
ところが、このKIK療法が、あまりにもよく効いたので、最初は、自分でも信じられないと思ったのです。
それは、当時のアプローチ方法とは違う観点で考え出したものでしたし、一般的に、変形性股関節症は治療しても治らないと言われていために、効果がありすぎるという点で、信じられない部分がありました。
しかし、このことは、次の問題からもわかるように、一般的に治らないといわれているものを治すのには、そのようなアプローチが必要であることがわかりました。
実はKIK療法を考えたころ、仙腸関節(仙骨と腸骨の関節)は動かないというように、現代医学ではいわれていたのです。
わたくしが始めたときに、KIK療法のこの理論は「今の医学とは完全にあっていない。間違っている」と友人から指摘を受けました。
しかし、私が触診をしたところでは、右の仙腸関節と左の仙腸関節、この左右の関節に、違いがあることが分かりました。
つまり動かない関節の場合は、左右に違いが見られるはずがありません。
しかし、触診をすると、明らかに違いが分かるのです。
そして、わたくしは、今の医学のテキストが間違っているのだということを主張しました。
それから数年後に医学書もそのことを認めまして、仙腸関節というのは「ちょっと動く関節だよ」というようにテキストが変わったのです。
テキストは変わったのですが、人間の体は変わらないので、つまり、これは、テキストが間違えていたということなのです。
正直申し上げて、触診で実際に触ってみれば、そのようなことは10分で分かる話なのです。
10分で分かる話が、今までの数年前のテキストは間違っていたという現実があります。
したがって、治療しても治らないといわれている、変形性股関節症を治すには、今までの変形性股関節症に対するアプローチとは違う、別の新しいアプローチをすることによってしか、実現できないということを確信を持っております。







