
発症・先股脱・臼蓋形成不全
変形性股関節症になりやすい年齢ということなのですが、変形性股関節症は、いろいろな年代で起きています。
本来は変形性股関節症というと、変形性という言葉が老人性・加齢性ということ、つまり年齢を積み重ねて変形性股関節症になったという表現が強いので、私は変形性股関節症を3つのパターンに分けたほうがいいと思っています。
それは、まず第一は、急性の変形性股関節症です。
これは、ある日突然、朝起きたら全く起き上がれなくなり、あまりの激痛で救急車で運ばれるといったようなことが起きます。
第二は、年齢によって、変形性股関節症になるものです。
これは、60代70代で初めて変形性股関節症になるパターンです。
第三は、本当の先天性の股関節脱臼、あるいは臼蓋形成不全などで、若いころから変形性股関節症になる要素があったといったようなものです。
このように3種類に分けると、この変形性股関節症が理解できるのではないかと考えます。
先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全
変形性股関節症になりやすい原因なのですが、先天的なものが2つあります。
それは、先天性股関節脱臼というものと、臼蓋形成不全というものです。
股関節は、大たい骨と骨盤の接続部分からなります。
この接続部分は、大たい骨の丸い骨があり、この部分を、骨盤の臼蓋と呼ばれる部分(丸い骨を受けるソケットのような形になっています)で受けるしくみになっています。
この臼蓋の部分の形成が、先天的にうまくできていない状態、つまり、くぼみができずに浅い状態になっているということになります。
例えば、お椀が浅いというようなことと同じです。
このような先天的な原因が考えられます。
次に年齢的な問題が考えられます。
それは、年齢を重ねるにつれ、関節が痛んできたということなどが、変形性股関節症の原因と考えられています。
しかし、実は、この原因と、皆様が感じていらっしゃる「痛み」の原因は、次元の違う問題です。
このことが、次元の違う問題だということを認識していただくと、今の痛みから解放されると考えています。
先天性股関節脱臼と遺伝との関係
先天性股関節脱臼と遺伝について、お伝えしたいと思います。
これは、私が今まで診てきた範囲内では、あまり遺伝はしていないと考えておりました。
しかし、今まで2つの例で、遺伝が実際に確認されました。
これは、変形性股関節症の症状が出ている方の、親族のほとんどの方が先天性股関節脱臼などがあり、変形性股関節症を発症しているという例です。
わたくしは、このような例を、これまで2例だけ、診たことがあります。







